コラム一覧に戻る
精神科8分で読める

通院精神療法の算定漏れを防ぐ|電子カルテ×レセチェックの活用

2026年8月6日

通院精神療法の算定漏れを防ぐ|電子カルテ×レセチェックの活用
この記事をシェア

通院精神療法(I002)は、精神科クリニックの収益を支える主要な算定項目のひとつです。しかし、算定できる医師の要件や診療時間、記録の整合など、算定要件が細かく定められており、算定漏れや査定が起こりやすい項目でもあります。要件を満たしているのに算定できていない、あるいは記録が不十分で査定されるといったことは、収益に直接影響します。本記事では、通院精神療法の算定漏れを防ぐ方法を、電子カルテとAIレセチェックの活用の観点から解説します。なお、点数や算定要件は診療報酬改定で変わるため、具体的な数値は必ず末尾の公式出典でご確認ください。

通院精神療法とは

通院精神療法は、入院中以外の精神疾患を有する患者に対し、精神科を担当する医師が、一定の治療計画のもとに危機介入、対人関係の改善、社会適応能力の向上などを目的として行う療法を評価する項目です。医科診療報酬点数表の「第8部 精神科専門療法」に位置づけられています。

算定にあたっては、対象患者や実施する医師、診療時間、記録すべき事項など、細かな要件が定められています。これらの要件は診療報酬改定によって見直されることがあり、令和8年度(2026年度)改定でも精神医療は重点分野のひとつとされています。最新の要件は必ず公式資料でご確認ください。

算定漏れ・査定が起こりやすい理由

通院精神療法で算定漏れや査定が起こりやすい背景には、次のような事情があります。

  • 時間要件がある:診療時間に応じて算定区分が分かれる場合があり、実際の診療時間と算定が食い違うと誤りになる
  • 記録との整合が求められる:カルテに記載すべき事項が定められており、記録が不十分だと査定の対象になり得る
  • 他の精神科専門療法との関係:同日に算定できない項目や、併算定の可否など、他項目との関係を整理する必要がある
  • 対象・実施医師の要件:算定できる患者や医師に条件があり、要件を満たしているかの確認が必要

これらを人手だけで管理すると、診療に集中する医師と、請求を担う医事スタッフとの間で情報が分断され、算定漏れや記録不備が生じやすくなります。

電子カルテ×レセチェックで防ぐ

算定漏れや査定を防ぐには、「記録」と「算定」を切り離さず、一体で点検する仕組みが有効です。

  • 記録と算定の連動:診療記録がそのまま算定に反映されることで、記録はあるのに算定していない、という漏れを減らす
  • 算定ルールの自動点検:算定内容と要件の整合をシステムが点検し、要件不備や算定漏れを事前に検知
  • 記録要件のチェック:算定に必要な記載事項が満たされているかを確認し、査定リスクを下げる
  • 改定への追随:診療報酬改定に合わせてルールが更新され、最新の要件に沿った運用を支える

紙のカルテや分離したシステムでは、こうした点検を人手のダブルチェックに頼らざるを得ませんが、それには限界があります。

AIカルテによる算定漏れ防止

ポテックが開発する「AIカルテ」は、レセコン一体型(カルテと会計・請求が同一基盤)で、AIレセチェック機能を備えた電子カルテです。通院精神療法の算定に対して、次のように支援します。

  • カルテと算定の連動:診療記録がそのまま算定に反映され、記録はあるのに算定していない漏れを防ぐ
  • AIレセチェック:算定内容と要件の整合をAIが点検し、算定漏れや要件不備を事前に検知
  • 音声SOAPとの連動:診察の会話から作成した記録が算定の根拠となり、記録不備による査定リスクを下げる
  • 改定への自動対応:診療報酬改定に合わせてシステムが更新され、最新ルールに沿った運用を支援

記録・文書・請求が同一基盤でつながることで、診療に集中する医師と請求を担う医事スタッフの間の情報分断を、構造的に減らせる点がレセコン一体型の強みです。

おわりに

通院精神療法は精神科の収益を支える重要な算定項目である一方、時間要件や記録との整合など、算定漏れ・査定が起こりやすい項目でもあります。防止の鍵は、記録と算定を切り離さず、一体で点検する仕組みを持つことです。点数や要件は改定で変わるため、運用にあたっては必ず最新の公式情報を参照してください。

ポテックはAIカルテの提供を通じて、クリニックの皆様の最適な事業パートナーとして、医師や看護師・医事スタッフの働きやすさの改善はもちろん、クリニックとして実現したいことを最大限に叶えられるようサポートいたします。

詳細については、ぜひお問い合わせください。

参考・出典

※通院精神療法(I002)の対象・算定区分・時間要件・点数・記録要件は診療報酬改定により変更されます。算定にあたっては、厚生労働省および地方厚生局が公表する最新の点数表・留意事項通知を必ずご確認ください。

この記事をシェア

関連記事

精神科

精神科クリニック開業で失敗しない電子カルテ・レセコンの選び方

精神科クリニックの開業では、診断書などの文書業務や自立支援医療への対応、通院精神療法の算定まで見据えた電子カルテ・レセコン選びが重要です。失敗しない選定の視点を整理します。

2026年8月4日
内科・総合診療

算定漏れ・返戻をAIで防ぐ|内科クリニックのレセチェック活用

内科は生活習慣病管理料や特定疾患処方管理加算など算定項目が多く、算定漏れや返戻が起きやすい診療科です。AIレセチェックで収益ロスと返戻を防ぐ方法を解説します。

2026年8月15日
在宅診療

在医総管の算定漏れを防ぐ|2026年度改定の重症患者割合20%要件と電子カルテ活用

2026年度改定で在宅時医学総合管理料(在医総管)の「月2回以上訪問」区分に重症患者割合20%以上の要件が入り、該当しない場合は届出が必要になりました。確認は毎年2月・5月・8月・11月。要件の全体像と、算定漏れ・要件割れを防ぐ電子カルテ活用を整理します。

2026年8月11日
精神科

心理検査オーダから所見管理まで|精神科専用電子カルテの機能解説

精神科では心理検査のオーダから実施、採点、所見の記録・共有までを一連の流れで管理する必要があります。心理検査に強い電子カルテの機能と、AIカルテによる負担軽減を解説します。

2026年8月7日
精神科

自立支援医療の診断書作成を効率化|電子カルテのテンプレート活用術

自立支援医療(精神通院医療)の診断書は精神科で作成頻度が高く、記載項目も多い書類です。電子カルテのテンプレートとAI下書きを活用し、診断書作成を効率化する方法を解説します。

2026年8月5日
精神科

精神科の電子カルテ、専用型と汎用型どちらを選ぶ?失敗しない選定基準

精神科の電子カルテは専用型と汎用型で強みが異なります。長文記録・診断書・通院精神療法の算定・プライバシーなど精神科特有の観点から、失敗しない選定基準をわかりやすく整理します。

2026年8月4日
AIカルテ

AIカルテを見る

受付から診療記録、会計、レセプト、経営分析までを一つの循環でつなぐAIネイティブ電子カルテ。

製品ページを見る

AIカルテという選択肢

記事でご紹介した課題の多くは、診療所向けAIネイティブ電子カルテ「AIカルテ」で扱えます。まずはどんな製品かご覧ください。