電子カルテを比較検討していると、「導入実績No.1」「シェア第◯位」といった数字が目に飛び込んできます。多くのクリニックが選んでいるなら安心——そう考えるのは自然なことです。しかし、電子カルテのシェアや導入実績だけを選び方の軸にするのは、実は危険をはらんでいます。本記事では、シェアという数字の正しい読み方と、院長が本当に見るべき比較軸を整理します。
電子カルテのシェアはどのように語られているか
一口に「シェア」といっても、その中身はさまざまです。病院向けを含めた台数ベースなのか、無床クリニックに限定した数なのか、レセコン市場としての順位なのかによって、見える景色はまったく変わります。
たとえば無償提供で知られる日医標準レセプトソフト「ORCA(日レセ)」は、レセコン市場で上位のシェアを持つ代表的な製品です(日本医師会ORCA管理機構)。ただしこれは「レセコンとしての普及度」であって、AI機能やクラウド対応といった最新の使い勝手を保証する数字ではありません。シェアが示すのはあくまで過去から現在までの累積であり、いま自院に最適かどうかとは別問題なのです。
シェア・導入実績だけで選ぶことの落とし穴
数字の大きさに引きずられると、次のような見落としが起こりがちです。
- 診療科との相性を見落とす:眼科・整形外科・精神科など、診療科特有の機能要件はシェアの数字には表れません。
- 「多い=古い」の可能性:長年の実績がある製品ほど、設計思想が古くクラウドやAIに対応しきれていない場合があります。
- サポート品質は台数と無関係:導入数が多くても、自院の地域・規模に対するサポートが手厚いとは限りません。
- 母集団のバイアス:「特定診療科でNo.1」など、集計条件を限定した表現も多く、単純比較はできません。
シェアは「候補を絞る参考情報」にはなりますが、「決め手」にしてしまうと、自院に合わない製品を掴むリスクが高まります。
本当に見るべき7つの比較軸
シェアの代わりに、次のような観点で自院にとっての適合度を評価することをおすすめします。
| 比較軸 | 確認したいポイント |
|---|---|
| 診療科適合 | 自院の診療科の運用・算定に合った機能があるか |
| 費用構造 | 初期費用・月額・保守費の総額と内訳 |
| 導入形態 | クラウド型かオンプレミス型か、拡張性はあるか |
| レセコン | 一体型か分離型か、算定・改定対応の負担 |
| 操作性 | 医師・医事スタッフが実際に使いやすいか |
| サポート | 障害時の対応、改定対応、移行支援の体制 |
| 将来性 | AI・音声入力・制度改定への継続的な対応力 |
とりわけ「操作性」は、デモや無料トライアルで院内の実際のスタッフに触ってもらわなければ判断できません。数字よりも、自院の1日の診療フローに乗るかどうかが決定的に重要です。
これからは「実績」より「進化する力」
医療は制度改定・DX・AI活用と、変化のスピードが年々増しています。過去の導入実績が大きいことよりも、これから先の変化に継続して対応し、進化し続けられる製品かどうかが、長く使ううえでの本質的な価値になります。
ポテックの「AIカルテ」は、AIネイティブな設計思想のもとで開発されたレセコン一体型の電子カルテです。診察の会話からSOAP形式のカルテを音声入力で作成し、AIレセチェックで算定漏れや返戻リスクを事前に検知します。クラウド提供でマルチデバイスに対応し、3省2ガイドラインに準拠。診療報酬改定にもシステム側で追従するため、「実績の数字」ではなく「これから伸びる力」で選びたいクリニックに適しています。蓄積したレセ・カルテデータを使った経営分析まで一気通貫で行える点も、従来型の製品にはない強みです。
おわりに
電子カルテのシェアや導入実績は、あくまで候補を絞るための一つの参考情報にすぎません。数字の大きさに惑わされず、自院の診療科・運用・将来像に合うかどうかを、複数の比較軸で丁寧に見極めることが、後悔しない選び方につながります。
ポテックはAIカルテの提供を通じて、クリニックの皆様の最適な事業パートナーとして、医師や看護師・医事スタッフの働きやすさの改善はもちろん、クリニックとして実現したいことを最大限に叶えられるようサポートいたします。
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