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乳腺外科の2026年度診療報酬改定 — 手術・生検は据え置き、3T MRIのみ増点

乳腺悪性腫瘍手術、乳腺穿刺・針生検とも点数の変更は確認できませんでした。改定影響は中立から微増で、唯一のプラスは3テスラ以上MRI本体の+100点が乳房MRIにも波及する点です。検診は自治体・健保との契約単価であり、改定とは別枠の交渉になります。

2026年7月30日

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乳腺外科について、結論としては**「当該科に特有の大きな変更は確認できず(共通事項の影響が中心)」**です。

手術・生検・画像とも据え置きで、改定影響は中立から微増。唯一のプラス要素は、3テスラ以上のMRI本体が+100点となったことが乳房MRIにも波及する点です。

1. 主な変更点

項目変更内容新旧点数影響度
乳腺悪性腫瘍手術(K476)点数変更は確認できず(据え置き)例:乳房部分切除(郭清なし)28,210点/(郭清併施)42,350点/胸筋温存乳房切除等 各区分据え置き、センチネルリンパ節生検加算1:5,000点・加算2:3,000点(据え置き・要一次確認)
乳腺穿刺又は針生検(D410)点数変更は確認できず(据え置き)1 生検針によるもの690点/2 その他200点(据え置き・要一次確認)
乳房MRI撮影加算・MRI本体乳房MRI撮影加算は100点で継続。3T以上MRI本体の+100点(1,620→1,720点等)が乳房MRIにも波及加算100点(据え置き)/E202本体は+100点(要一次確認)
マンモグラフィ・乳腺エコー保険点数の大きな変更は確認できず。乳がん検診(対策型のマンモ・エコー)は市町村事業・自治体契約単価であり、診療報酬改定の直接対象外
外科医療確保特別加算の対象該否対象高難度手術は消化器外科中心とされ、乳腺手術の該否は対象Kコード一覧での確認が必要―(要一次確認)

2. 経営インパクトと対応

(1)3T MRI保有施設は算定区分を確認する。 乳房MRI撮影加算100点は据え置きですが、MRI本体(E202)の3テスラ以上が+100点となっています。乳房MRIを実施している施設では、算定区分が正しく設定されているかを確認してください。

(2)検診単価は改定とは別枠の交渉。 乳腺クリニックの収益ドライバーである検診は、自治体契約・企業健診の単価交渉マターであり、診療報酬改定の対象外です。物価・人件費の上昇分の単価改定を、自治体・健保に対して働きかける必要があります。改定で医科全体の人件費が上がることは、この交渉の材料になり得ます。

(3)病院乳腺外科は外科医療確保特別加算の対象該否を必ず一次確認する。 対象術式は消化器外科中心とされていますが、告示の別表に乳腺関連が含まれるかどうかで状況が変わります。含まれれば手術料+15%という大きなアップサイドがあるため、確認の優先度は高いです。

(4)共通事項の取り切りが実質的な増収策。 検診・術後フォローで再診の比重が高い診療科であり、再診側の上乗せ(物価対応料2点、ベースアップ評価料4〜6点)が積み上がります。

3. 実務チェックリスト

  • 乳房MRIの算定区分(3T以上/1.5T)が正しく設定されているか
  • 乳房MRI撮影加算の施設基準を届け出ているか
  • 外科医療確保特別加算の対象術式一覧に乳腺関連が含まれるか一次確認したか
  • 自治体・健保との検診単価について、改定を材料に交渉の準備をしたか
  • センチネルリンパ節生検加算の算定漏れがないか点検したか
  • 物価対応料・ベースアップ評価料が再診レセプトに乗っているか確認したか

4. AIカルテはこの改定にどう効くか — 機能単位で見る

保険点数が動かない年は、検診から診療への導線と、フォローの継続性が業績を決めます。ポテックのAIカルテがどう効くのか、機能ごとにご紹介します。

機能1:患者向けPHRアプリ「ポテ君」連携 — 検診とフォローの継続を支える

受診予約、LINEログインとPush通知、服薬リマインダに対応します。

乳腺診療は**「1年後にもう一度来てもらう」ことが収益と医療の質の両方を決める**領域です。検診の再受診案内、術後フォローの受診時期、ホルモン療法の服薬継続。これらが患者側に届く仕組みは、リコールを電話や葉書で行う手間を減らしつつ、継続率を上げます。改定からの増点が見込めない年ほど、この積み上げが効いてきます。

機能2:経営分析ダッシュボード — 検診からの転換率を見る

来院実績・患者単価・月次推移を自動集計し、可視化します。

この科の管理指標は、**検診件数だけでなく「検診から精密検査・治療へ何%が移行したか」**です。検診単価の交渉材料としても、自院がどれだけの精密検査を受け止めているかは重要な数字になります。保険点数が動かない年こそ、こうした構造を数字で把握しておく価値があります。

機能3:会計・レセプト管理 — 加算の算定漏れを潰す

自動算定エンジンが包括・背反・回数制限をチェックし、算定可否を自動判定します。

センチネルリンパ節生検加算(5,000点・3,000点)、乳房MRI撮影加算(100点)——頻度がそれほど高くない加算ほど、算定ルールが記憶から抜けやすいものです。3T MRIの区分変更のように、設定を更新しなければ増点が反映されない項目もあります。算定ロジックがシステム側にある状態が、静かな取りこぼしを防ぎます。

全科共通事項もあわせてご確認ください

乳腺外科の増収は共通事項の取り切りが主軸です。初再診料、物価対応料、ベースアップ評価料、電子的診療情報連携体制整備加算については「全科共通事項」をご確認ください。

出典(主要)

この診療科の経営トレンドを読む乳腺外科クリニックの経営トレンド2026 — 「検診→精査→術後フォロー」の連続動線を作れるか
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本記事の位置づけ本記事の点数・加算・改定内容・費用相場は、コンサルティング会社・税理士法人・各医療機関の公表資料等の二次情報を基に整理したものです。実際の算定・届出・投資判断にあたっては、厚生労働省の告示・通知等の一次情報を必ずご確認ください。

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