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形成外科の2026年度診療報酬改定 — 手術点数は据え置き、実質はマイナス改定

眼瞼下垂症手術、皮膚・皮下腫瘍摘出術、創傷処理とも点数の変更は確認できませんでした。一方で短期滞在手術等基本料1「その他の場合」の半減は、局所麻酔の日帰り手術を短手1で算定してきた施設に直接効きます。人件費・材料費の上昇を考えれば実質マイナスと捉えるべき改定です。

2026年7月30日

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形成外科について、特有の増点は確認できませんでした。 眼瞼下垂症手術も皮膚・皮下腫瘍摘出術も創傷処理も、点数は据え置きです。

一方で、共通の変更である短期滞在手術等基本料1「その他の場合」の半減は、この科にも直接効きます。手術単価が据え置かれたまま人件費・材料費が上がる以上、実質はマイナス改定と捉えるべきです。

1. 主な変更点

項目変更内容新旧点数影響度
眼瞼下垂症手術(K219)点数変更は確認できず(全区分据え置き)1 眼瞼挙筋前転法 7,200点/2 筋膜移植 18,530点/3 その他 6,070点(据え置き・要一次確認)
皮膚・皮下腫瘍摘出術(K005/K006)大きな変更は確認できず(据え置き)例:K006(露出部以外)1,280/3,230/4,160/8,320点(据え置き)
創傷処理(K000)・真皮縫合加算据え置き真皮縫合加算460点、デブリードマン加算100点(据え置き)
短期滞在手術等基本料1「その他」の半減局所麻酔の日帰り手術(体表腫瘍摘出等)を短手1で算定してきた場合、1件あたり約800点の減麻酔あり1,588→795点/麻酔なし1,359→680点(要一次確認)
外科医療確保特別加算の対象対象は消化器外科中心の高難度手術とされ、形成外科の主要術式は対象外とみられる(対象Kコード一覧は要確認)―(要一次確認)

2. 経営インパクトと対応

(1)短手1の算定方式を見直す。 眼瞼下垂・皮膚腫瘍等の日帰り手術で短手1を使っている施設は、出来高算定との比較が必須です。麻酔を伴う手術で1,588点→795点、伴わない手術で1,359点→680点。包括点数が半減した以上、これまで短手1が有利だった前提は崩れています。

(2)収益改善は自由診療側の価格戦略に依存する構図。 保険手術の点数が据え置かれた一方で原価は上がっているため、自費併設クリニックでは自費メニューの価格見直しが現実的な選択肢になります。ただし、保険と自費の線引き(混合診療の禁止)には引き続き注意が必要です。

(3)保険手術は「枠あたりの件数効率」で見る。 単価が動かない以上、改善余地があるのは手術枠の使い方です。1枠あたりの手術件数、準備・片付けの時間、当日キャンセル率——これらの改善が実質的な打ち手になります。

(4)共通事項の取り切りを徹底する。 物価対応料・ベースアップ評価料は、外来の初再診に確実に乗せてください。

3. 実務チェックリスト

  • 短手1で算定している日帰り手術について、出来高算定との収益比較を行ったか
  • 真皮縫合加算・デブリードマン加算の算定漏れがないか点検したか
  • 手術枠1コマあたりの実施件数と当日キャンセル率を把握しているか
  • 自費メニューの価格が原価上昇を反映しているか
  • 物価対応料・ベースアップ評価料が外来レセプトに乗っているか確認したか

4. AIカルテはこの改定にどう効くか — 機能単位で見る

点数が動かない年は、算定の取りこぼしと枠の使い方が業績を分けます。ポテックのAIカルテがどう効くのか、機能ごとにご紹介します。

機能1:会計・レセプト管理 — 加算の取りこぼしを潰す

自動算定エンジンが包括・背反・回数制限をチェックし、算定可否を自動判定します。

形成外科は、手術本体に加えて真皮縫合加算(460点)、デブリードマン加算(100点)といった加算が積み上がる構造です。単価の増点が見込めない年ほど、こうした加算の算定漏れが相対的に重くなります。短手1と出来高のどちらが有利かの判定も、包括される範囲が正確に把握できていて初めて可能になります。

機能2:経営分析ダッシュボード — 枠あたりの収益で見る

来院実績・患者単価・月次推移を自動集計し、可視化します。

保険点数が動かない以上、追うべき指標は「1件あたりの単価」ではなく**「手術枠1コマあたりの収益」**です。保険手術と自費手術の構成比、枠の稼働率、術式ごとの所要時間。これらを月次で見られる状態が、枠の組み替えや価格見直しの判断材料になります。

機能3:カルテ・オーダー作成 — 術前術後の記録を定型化する

診察中の音声からAIがSOAPカルテを生成し、セットオーダーで検査・処方を一括入力できます。

形成外科は術前の説明と術後の経過観察に時間を要する診療です。とくに眼瞼下垂のような機能改善手術では、保険適用の妥当性を示す所見の記録が査定対策として重要になります。記録形式を揃えられることは、診察時間の確保と説明責任の両方に効きます。

全科共通事項もあわせてご確認ください

形成外科の増収は共通事項の取り切りが主軸です。初再診料、物価対応料、ベースアップ評価料、電子的診療情報連携体制整備加算については「全科共通事項」をご確認ください。

出典(主要)

この診療科の経営トレンドを読む形成外科クリニックの経営トレンド2026 — 「保険の隣に自費がある」構造を活かす
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本記事の位置づけ本記事の点数・加算・改定内容・費用相場は、コンサルティング会社・税理士法人・各医療機関の公表資料等の二次情報を基に整理したものです。実際の算定・届出・投資判断にあたっては、厚生労働省の告示・通知等の一次情報を必ずご確認ください。

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