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肛門外科の2026年度診療報酬改定 — ALTA入院の包括点数が引き下げ

痔核手術の手技料そのものは全区分据え置きですが、短期滞在手術等基本料3のK743(四段階注射法=ALTA)が9,897点へ引き下げられました。1泊2日でALTAを回してきた専門施設は1件あたり約490点の減。DPC病院の短手3参入で競合環境も変わります。

2026年7月30日

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肛門外科について、痔核手術(K743)の手技料そのものは全区分据え置きです。硬化療法1,660点、四段階注射法(ALTA・ジオン注)4,010点、結紮術等1,390点、根治手術5,190点・6,520点、PPH 11,260点——いずれも変更は確認できませんでした。

減ったのは、短期入院で回す場合の包括点数です。

1. 主な変更点

項目変更内容新旧点数影響度
痔核手術(K743)手技料点数変更は確認できず(全区分据え置き)1 硬化療法1,660点/2 硬化療法(四段階注射法=ALTA)4,010点/3 結紮術・焼灼術・血栓摘出術1,390点/4 根治手術5,190点・6,520点/PPH 11,260点(据え置き・要一次確認)
短期滞在手術等基本料3のK743(四段階注射法)引き下げ入院ALTA療法の包括点数が引き下げ9,897点(旧10,386点とされる。旧点数含め要一次確認)大(ALTA入院実施施設)
短手3のDPC病院への算定拡大DPC病院も短手3を算定可能となり、痔核短期入院の競合が拡大―(施設基準変更・要一次確認)
短期滞在手術等基本料1「その他」の半減日帰りの結紮術・血栓摘出等を短手1で算定していた場合に大幅減麻酔あり1,588→795点/麻酔なし1,359→680点(要一次確認)

2. 経営インパクトと対応

(1)ALTA入院モデルの採算を再計算する。 ALTA(ジオン注)を1泊2日等の短手3で回してきた肛門科専門病院は、1件あたり約490点(約5千円)の減収です。年間500件なら約250万円。在院日数の短縮(薬剤・検査の持ち出しの圧縮)と、外来ALTAへの移行可否の検討がポイントになります。

(2)DPC病院の短手3参入で棲み分けが崩れる可能性。 施設基準が「病院であること」に変更されたことで、DPC対象病院も短手3を算定できるようになりました。「痔核=専門病院」という従来の棲み分けが崩れる可能性があります。専門性(再発率、日帰り対応、肛門機能温存)での差別化広報を強化すべき局面です。

(3)手技料本体は据え置きなので、術式構成比が単価を決める。 結紮切除等の根治手術(5,190点・6,520点)の構成比を高めるほど、平均単価は維持しやすくなります。

(4)日帰り手術を短手1で算定している場合は、出来高との比較を。 結紮術・血栓摘出等が該当します。

3. 実務チェックリスト

  • ALTA入院症例の採算を、短手3の新点数(9,897点)で再計算したか
  • 在院日数の短縮余地(術前検査の外来化等)を検討したか
  • 外来ALTAへの移行が医学的・運用的に可能か検討したか
  • 短手1で算定している日帰り手術について、出来高算定と比較したか
  • 地域のDPC病院が痔核の短期入院を始めていないか把握しているか
  • 術式構成比(ALTA/結紮切除/PPH)を月次で把握しているか

4. AIカルテはこの改定にどう効くか — 機能単位で見る

包括点数が下がり、競合が増える局面では、術式構成と在院日数の管理が業績を決めます。ポテックのAIカルテがどう効くのか、機能ごとにご紹介します。

機能1:経営分析ダッシュボード — 術式構成比と在院日数を追う

来院実績・患者単価・月次推移を自動集計し、可視化します。

短手3の包括点数が下がった以上、「1件あたりいくら残るか」は在院日数と検査・薬剤の使い方で決まります。 術式ごとの件数、平均在院日数、1件あたりの原価。これらを分けて見られる状態が、外来移行の判断や在院日数短縮の効果測定を可能にします。

機能2:会計・レセプト管理 — 算定方式の有利不利を判定する

自動算定エンジンが包括・背反・回数制限をチェックし、算定可否を自動判定します。

短手1「その他」の半減により、日帰りの結紮術・血栓摘出について短手と出来高のどちらが有利かが症例ごとに変わりました。 包括される範囲を正確に把握できていなければ、この比較そのものができません。短手3についても同様で、包括外の項目を確実に拾えているかが実質単価を左右します。

機能3:患者向けPHRアプリ「ポテ君」連携 — 受診のハードルを下げる

受診予約、LINEログインとPush通知、服薬リマインダに対応します。

肛門疾患は受診をためらう患者が多い領域であり、初回受診までの心理的ハードルが集患のボトルネックになります。オンラインで完結する予約導線と、術後の経過確認・服薬リマインドが患者側に届く仕組みは、専門性を訴求するうえでの実務的な裏づけになります。DPC病院の参入で競合が増える局面では、患者との接点の質が差別化要素になります。

全科共通事項もあわせてご確認ください

初再診料、物価対応料、ベースアップ評価料、電子的診療情報連携体制整備加算などの共通変更点は「全科共通事項」にまとめています。

出典(主要)

この診療科の経営トレンドを読む肛門外科クリニックの経営トレンド2026 — プライバシー動線は「サービス」ではなく「集患インフラ」
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本記事の位置づけ本記事の点数・加算・改定内容・費用相場は、コンサルティング会社・税理士法人・各医療機関の公表資料等の二次情報を基に整理したものです。実際の算定・届出・投資判断にあたっては、厚生労働省の告示・通知等の一次情報を必ずご確認ください。

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