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緑内障の経過観察を電子カルテで効率化|眼圧・視野・OCTのトレンド管理

2026年9月30日

緑内障の経過観察を電子カルテで効率化|眼圧・視野・OCTのトレンド管理
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緑内障は、一度発症すると視野障害が元に戻らない慢性疾患です。治療の目的は進行を遅らせることにあり、そのためには眼圧・視野・OCTといった検査を何年、何十年と継続し、わずかな変化を見逃さないことが欠かせません。日本緑内障学会の多治見スタディでは、40歳以上の有病率は約5%と報告されており、眼科クリニックにとって緑内障患者の長期フォローは日常業務の大きな柱です。本記事では、緑内障の経過観察を電子カルテで効率化する方法を、眼圧・視野・OCTのトレンド管理を軸に解説します。

緑内障の経過観察が難しい理由

緑内障のフォローが難しいのは、1回の検査結果ではなく「変化の傾向」で判断する疾患だからです。

  • 長期間にわたる:診断から数年〜数十年にわたって同じ患者を追い続ける
  • 検査の種類が多い:眼圧、静的視野検査(ハンフリー視野計など)、OCTによる視神経乳頭周囲網膜神経線維層(cpRNFL)や黄斑部の解析、眼底写真など、複数の検査を組み合わせる
  • 変化が小さい:進行は緩徐で、1回ごとの測定値には日内変動や検査のばらつきも含まれる
  • 左右眼で経過が異なる:片眼だけが進行することも多く、左右を分けて追う必要がある
  • 自覚症状が乏しい:患者が進行を自覚しにくく、通院が途切れやすい

紙カルテや、検査機器ごとに結果が分かれたシステムでは、過去の眼圧を何ページも遡ったり、視野計とOCTのビューアを別々に開いたりする必要があります。診察時間が限られる外来で、医師がこれらを毎回頭の中で統合するのは大きな負担です。

眼圧・視野・OCTを「時系列」で見る重要性

緑内障の診療ガイドラインでも、目標眼圧を設定し、視野と視神経の構造変化を継続的に評価しながら治療を見直していく考え方が示されています。実務上、ポイントになるのは次の3つの時系列です。

検査時系列で見るポイント
眼圧目標眼圧に対する推移、点眼変更前後の変化、左右差
視野MDなどの指標の推移、進行速度の把握、信頼性指標の確認
OCTcpRNFL厚・黄斑部の層厚の推移、視野変化との対応

これらを1つの画面で、左右眼別・日付順に並べて見られるかどうかで、診察の質とスピードは大きく変わります。たとえば「眼圧は目標内だが視野が悪化傾向」「OCTで先行して菲薄化が進んでいる」といった所見は、3つの時系列を突き合わせて初めて気づけるものです。

電子カルテでトレンド管理を効率化するポイント

緑内障のフォローに強い電子カルテを選ぶ・使ううえで、確認したいポイントは次のとおりです。

  1. 検査機器から自動で取り込めるか:眼圧計・視野計・OCTの結果を手入力せずにカルテへ取り込めれば、転記ミスがなくなり、データが確実に時系列に蓄積される
  2. 左右眼別に履歴化されるか:R/Lを分けて保存・表示でき、左右差の変化を追えるか
  3. 複数の検査を横断して参照できるか:診察画面から眼圧・視野・OCTの過去データを一度に確認できるか
  4. 再診間隔を管理できるか:検査の予定と予約をひもづけ、次回の受診を確実に案内できるか
  5. 通院中断を防ぐ仕組みがあるか:予約リマインダや点眼の継続支援など、患者側への働きかけができるか

機器連携の具体的な仕組みは 眼科検査機器と電子カルテの連携 で解説しています。

AIによる検査トレンド要約という新しい支援

時系列データが揃っても、それを読み解くのは医師の仕事です。ここで役立つのが、AIによる検査トレンドの要約です。数年分の眼圧・視野・OCTの推移をAIが整理し、「前回からの変化」「期間を通じた傾向」を文章で提示すれば、医師は要点を把握したうえで診察に臨めます。

もちろん、進行の判定や治療方針の決定は医師が行うものです。AIの要約はあくまで確認のための下書きであり、見落としを減らすための補助線として位置づけるのが適切です。AIに任せてよい範囲の考え方は AIに任せてよい業務・任せてはいけない業務の線引き をご覧ください。

通院中断を防ぐ:患者側とのつながり

緑内障で最も避けたいのは、自覚症状がないまま通院が途切れ、気づいたときには視野障害が進んでいるケースです。点眼治療の継続と定期受診を支えるには、院内の記録だけでなく患者側への働きかけが欠かせません。

  • 次回受診日の予約リマインダをスマートフォンに届ける
  • 点眼薬の服薬リマインダで、差し忘れを減らす
  • 来院が途絶えた患者を把握し、再受診を案内する

治療中断を防ぐ考え方は、慢性疾患全般に通じます。糖尿病領域での取り組みは 糖尿病の治療中断を防ぐ仕組み でも紹介しています。

AIカルテ 眼科が緑内障フォローに強い理由

ポテックが開発する「AIカルテ 眼科」は、緑内障のような長期フォローを前提とした機能を備えています。

  • 眼科検査入力の履歴化:視力・屈折・眼圧・角膜曲率・OCTなど11種の検査を左右別に入力・履歴化
  • 検査機器連携:OCT・眼底カメラ・眼圧計・オートレフからDICOM経由で自動取込。視野計はCarl Zeiss HFA III(ハンフリー)、HAAG-STREIT Octopus 900、KOWA AP-7000、CREWT imo などに対応
  • AIアシスタント:検査トレンド要約、診断提案・鑑別診断、患者向け説明文のパーソナライズ
  • 患者向けPHRアプリ「ポテっくん」との連動:LINE連携による予約リマインダ・Push通知、点眼薬・処方薬の服薬リマインダ、AIによる次回予約レコメンド
  • レセコン一体型:眼科特有コードに対応した自動算定と、包括・背反チェック

院内の検査データと、患者のスマートフォン上の予約・点眼管理が同じデータ基盤でつながっているため、「検査で経過を追う」ことと「通院を続けてもらう」ことを一つの仕組みで支えられます。眼科でAIカルテが選ばれる理由の全体像は 眼科でAIカルテが強い理由、機能の詳細は AIカルテ 眼科 のページをご覧ください。

おわりに

緑内障の経過観察は、1回の検査ではなく長期の傾向で判断する診療です。眼圧・視野・OCTを左右眼別に時系列で蓄積し、横断して参照できる環境を整えることが、進行の見落としを防ぐ第一歩になります。そこにAIによるトレンド要約と、患者側への予約・点眼リマインダを組み合わせれば、医師の負担を抑えながら、患者の視機能を長く守る体制をつくれます。

ポテックはAIカルテの提供を通じて、クリニックの皆様の最適な事業パートナーとして、医師や看護師・医事スタッフの働きやすさの改善はもちろん、クリニックとして実現したいことを最大限に叶えられるようサポートいたします。

詳細については、ぜひお問い合わせください。

参考・出典

  • 日本緑内障学会「緑内障診療ガイドライン(第5版)」
  • 日本緑内障学会「日本緑内障学会多治見緑内障疫学調査(通称:多治見スタディ)」
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