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耳鼻咽喉科の2026年度診療報酬改定 — 特有の大型項目はなく、CPAPのみ要確認

耳鼻咽喉科に特有の大型改定項目は確認できませんでした。収益改善は共通事項の確実な取得が主軸になります。ただしSAS診療が多い医院は、新設された持続陽圧呼吸療法充実管理体制加算の施設基準を確認・届出する必要があります。舌下免疫療法は制度変更なしで安定収益源です。

2026年7月30日

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耳鼻咽喉科は、科特有の大型改定項目が少ない改定でした。収益改善は共通事項(再診料+1点、外来・在宅物価対応料、ベースアップ評価料)の確実な取得が主軸になります。

例外は、睡眠時無呼吸(SAS)診療です。CPAP関連の加算構造が動いており、SAS診療の比重が大きい医院は対応が必要です。

1. 主な変更点

項目変更内容新旧点数影響度
睡眠時無呼吸(SAS)関連在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP)指導管理料の見直し、「持続陽圧呼吸療法充実管理体制加算」の新設、終夜睡眠ポリグラフィーの算定要件追加在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料2:250→240点、充実管理体制加算15点新設(要一次確認)
舌下免疫療法・アレルギー性鼻炎免疫療法治療管理料当該科に特有の大きな変更は確認できず(1月目280点・2月目以降25点の継続とみられる)。長期処方・リフィル推進の共通方針が舌下免疫の長期処方運用に影響変更確認できず(要一次確認)
耳鼻咽喉科処置(処置料・乳幼児加算等)特有の大きな変更は確認できず(共通の物価・賃上げ対応が中心)―(要一次確認)
補聴器適合検査変更は確認できず

2. 経営インパクトと対応

(1)SAS診療を持つ医院はCPAP関連を最優先で確認する。 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料2は本体10点減、代わりに充実管理体制加算15点が新設されました。アドヒアランス実績(1日4時間以上の使用が20日以上ある月の割合が直近3か月で4割以上)を満たせば255点で改定前を上回り、満たさなければ240点で純減という構造です。さらに、過去3か月すべてで1日平均使用1時間未満の患者は算定そのものができなくなりました。詳しくは呼吸器内科の改定記事で詳述しています。

(2)舌下免疫療法は安定収益源として継続強化。 制度変更がないぶん、患者数の積み上げと継続率の管理が業績を決めます。スギ・ダニの導入期を分散させた枠運用と、3〜5年の継続を支える仕組みが重要です。

(3)共通事項の取り切りを徹底する。 耳鼻咽喉科は季節性の患者変動が大きく、患者数も多い診療科です。再診料+1点、物価対応料(初診・再診各2点)、ベースアップ評価料(初診17〜23点・再診4〜6点)の積み上がりは相応の額になります。とくにベースアップ評価料は届出をしなければ算定できません。

(4)長期処方・リフィル対応の掲示。 舌下免疫療法は長期処方との相性がよい治療です。共通要件として求められる院内掲示の整備を怠らないようにしてください。

3. 実務チェックリスト

  • (SAS診療あり)持続陽圧呼吸療法充実管理体制加算の施設基準を確認し、届け出たか
  • (SAS診療あり)CPAP機器が遠隔モニタリングに対応し、使用実績を月次で集計できるか
  • (SAS診療あり)過去3か月すべてで1日平均使用1時間未満の患者を抽出できるか
  • 終夜睡眠ポリグラフィーの算定要件の追加内容を確認したか
  • ベースアップ評価料を届け出ているか
  • 舌下免疫療法の継続率(導入後1年・2年・3年)を把握しているか

4. AIカルテはこの改定にどう効くか — 機能単位で見る

制度からの大きな増点がない年は、共通事項の取り切りと患者の継続率が業績を決めます。ポテックのAIカルテがどう効くのか、機能ごとにご紹介します。

機能1:外部連携・API — CPAPのデータを取り込む

OAuth2ゲートウェイ、MCPサーバー、HAPI FHIRに対応し、外部システム・デバイスと連携できます。

持続陽圧呼吸療法充実管理体制加算は、機器のデータを取り込んで月単位で集計できて初めて判定できる要件です。「4時間以上使用が20日以上ある月」が直近3か月で4割以上——この数字を出せなければ、届出できるかどうかも分かりません。SAS診療を主力のひとつに据えている医院では、デバイス連携が加算算定の前提条件になりました。

機能2:患者向けPHRアプリ「ポテ君」連携 — 舌下免疫とCPAPの継続を支える

処方箋のOCR取り込みと服薬リマインダ、受診予約、LINEログインとPush通知に対応します。

この科の主要な収益源である舌下免疫療法もCPAPも、どちらも「続けてもらうこと」が前提の治療です。舌下免疫は3〜5年、CPAPは実質的に無期限。途中脱落は収益の喪失であると同時に、CPAPでは加算の実績要件を崩す要因にもなります。服薬・使用のリマインドと受診案内が患者側に届く仕組みは、この科でもっとも直接的に効く機能です。

機能3:経営分析ダッシュボード — 季節変動のなかで実績を読む

来院実績・患者単価・月次推移を自動集計し、可視化します。

耳鼻咽喉科は花粉症・感染症の流行によって患者数が大きく振れる科です。共通事項の取り切りが増収の主軸である以上、「患者数が増えたのか」「1人あたり単価が上がったのか」を分けて見られる状態が要ります。物価対応料・ベースアップ評価料が正しく乗っているかは、単価の推移で確認できます。

全科共通事項もあわせてご確認ください

耳鼻咽喉科の増収は共通事項の取り切りが主軸です。初再診料、物価対応料、ベースアップ評価料、電子的診療情報連携体制整備加算については「全科共通事項」をご確認ください。

出典(主要)

この診療科の経営トレンドを読む耳鼻咽喉科クリニックの経営トレンド2026 — 花粉症の「山谷」をどう平準化するか
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本記事の位置づけ本記事の点数・加算・改定内容・費用相場は、コンサルティング会社・税理士法人・各医療機関の公表資料等の二次情報を基に整理したものです。実際の算定・届出・投資判断にあたっては、厚生労働省の告示・通知等の一次情報を必ずご確認ください。

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